JOURNAL
23区DENIM / RED CARD TOKYO ×23区
数ある定番商品のなかでも、特に根強い人気を誇る23区DENIM。
ブランドの原点である「フレンチシック」の哲学に基づき、素材選びから縫製、シルエットまでこだわりの詰まったデニム・コレクションの制作過程をリポート。秋の新コレクションとともにご紹介します。
世界中からオーダーが絶えないKAIHARA社のデニム生地
23区DENIMは、主に広島県福山市に本社と工場を構えるKAIHARA社(以下、カイハラ)の生地を使用しています。
カイハラの強みは、世界でも稀に見るデニムの一貫体制にあります。選りすぐりの原綿を糸にする紡績から、染色、加工、仕上げに至るまでをひとつの社内で行うことで、工程間の連携がスムーズになり、品質管理の徹底と安定共有を可能にしています。

選び抜かれた高品質の天然コットンだけを使用
デニムづくりで最も大切なのが、コットンの選定。
まず、デニムの原料となる糸の品質を安定させなければ、その後にどれだけ手間をかけたとしても、穿き心地や風合いが全く違うものになってしまいます。

染めたても、色落ちしてからも美しい''カイハラ・ブルー''
手織正藍染備後絣を製造する織物業として1893年に始まったカイハラの真髄は、何よりも染色技術にあります。
日本で初めて開発に成功したローブ染色機を使用し、原糸をインディゴ染料で染めていきます。
真っ白な原糸が、まずは鮮やかなグリーンに染まり、高所まで巻き上げられる間に空気に触れて酸化し、徐々に藍色に変わっていきます。


上質な素材と熟練された技術の共鳴で生まれる至高のインディゴは、カイハラ・ブルーと称され、染料の調合や空気に触れる時間、糸のテンションを調整することで、さまざまな色合いを表現することができます。
またデニム特有の色落ちに欠かせない芯白性(糸の芯まで染めない)を出せるので、少しずつ色落ちしていくその過程までも美しく、穿き込むほどに愛着のある1本に。
新旧の織機を駆使し、唯一無二の表情のあるデニム生地へ
インディゴに染められた糸は、次に織りの工程に入ります。
カイハラの工場では、凸凹のある独特の風合いを持つビンテージデニム(セルビッチデニム)を織ることができる約200台の旧式シャトル織機が、今も大切に使い続けられています。

他にも、ヘビーウェイトデニムに対応するプロジェクタイル織機や、細番手デニム用のレピア高速織機をはじめとする最新式の革新織機も多く稼働し、さまざまなブランドやメーカーのオーダーに応えています。
23区DENIMが、シーズン毎にアップデートやマイナーチェンジを加えながら進化し、長年お客様に愛され続けているのも、こうした新旧織り交ぜたカイハラのものづくりの精神があってこそ。
''人の手''による縫製がはき心地とシルエット美を支えます
シルエット美に大きく影響するのが裁断です。
デニムは、縫製後に加工を施すことで縮みが発生します。 ゆえに単純に''切ればいい''というわけにはいきません。
商品毎に縮みを計算し、パターンを調整し、ズレがないように細心の注意を払いながらの裁断にも、熟練の技術が必要。

また裁断後の縫製も、人の手で布を組み合わせて動かし、ミシンを動かしています。 なぜなら、デニムはほかと違ってカンドメや巻き縫いなど、特殊な仕様やパーツがとても多いアイテムだから。
パーツ毎に担当する縫製スタッフが決まっていて、様々なデザインの23区DENIMに仕上がっていきます。

熟練の職人技と、進化する技術が織りなす加工工程
糸の芯まで染めない中白染めという特集の手法で染められているデニムは、洗いをかけることで白い部分が現れて、色落ちします。
また化学反応でも色が変化しやすい染料で、これらの特徴をいかしてさまざまな表情に加工していきます。
まずは洗い加工。生地についている糊を落とし、硬くゴワゴワした生地から、体を入れて違和感のない、いわゆる私たちが知っている''デニムの風合い''へ変化させます。
その後のヒゲと呼ばれるシェービング加工や、ダメージ加工は、基本的に手作業。
最後に大きな洗濯機に軽石を大量に入れて洗うストーンウォッシュや、化学反応で色を濃くするブリーチ加工を経て、ひとつの製品が完成します。
以上が基本の加工工程ですが、もちろん、全てのデニムが同じ工程というわけではありません。
商品毎に加工の組み合わせを研究し、常に最適なレシピを行うことで、シーズンらしさ、あるいはお客様の好みや体型の悩みに応えるさまざまな表情の製品が生まれます。
この秋の23区DENIMはWIDE PANTSに新色を加えてスタンバイ!
そんなカイハラを中心とする高品質なデニム生地を、大人が穿きやすいきれいめデニムに落とし込んだのが23区DENIMです。
通常のデニムより色落ちしにくい加工を施し、さらにシルケット加工でシボ感を抑え、クリーンな表情に。
また色落ちやシワ加工の入り方にもこだわっていて、まるでビンテージデニムのようなニュアンスに。
シンプルに着こなすだけで、こなれ感のあるスタイルを叶えます。
ほどよいストレッチ性で快適に穿ける定番ワイドデニムが再登場!
23区DENIM / WIDE DENIM PANTS
SIZE / 28 / 30 / 32 / 34 / 36 / 38 / 40 / 44 / 46 / 48 / 50
PRICE / ¥20,900 (tax in)
23区定番のストレッチデニムを使用。深すぎない股上で、腰まわり、ヒップまわりをカバーしながらも、すっきりと決まります。

RED CARD TOKYO とコラボレーション!
クラシックデニムをオマージュしたモダンな新作4型
RED CARD TOKYO × 23区 / CURVY DENIM PANTS
SIZE / 30 / 32 / 34 / 36 / 38 / 40 / 44 / 46 / 48 / 50
PRICE / ¥25,960 (tax in)
今季らしいカーヴィデニムは、脇にマチを入れることで横にふくらみすぎず、ワイドが苦手な人もトライしやすいシルエット。

RED CARD TOKYO × 23区 / SLIM STRAIGHT DENIM PANTS
SIZE / 30 / 32 / 34 / 36 / 38 / 40 / 44 / 46 / 48 / 50
PRICE / ¥25,960 (tax in)
バランスが取りやすい短めレングスのシガレットパンツは、ほどよいゆとりのストレートシルエットで、合わせるトップスを選ばず、着回せる1本。

RED CARD TOKYO × 23区 / CROPPED DENIM JACKET
SIZE / 30 / 32 / 38 / 40 / 44 / 46 / 48 / 50
PRICE / ¥31,900 (tax in)
1枚でも、羽織りでも使える便利なジャケットを、引き続きトレンドの短丈で。ゆとりがありながらも大きくなりすぎないシルエットや、たくし上げてもサマになるボリュームスリーブがポイント。

RED CARD TOKYO × 23区 / DENIM SALOPETTE ONE-PIECE